どうも、自作PC沼にハマった男「たっく」です。
自作PCを作りたいけど、それなりに予算が必要だから失敗したくないな。失敗するパターンがあるみたいだから、事前に知っておきたい!
そんな疑問を解消すべく、今回は自作PC歴8ヶ月の僕が「事前に知っておくべき自作PC初心者の失敗パターンと注意点」を解説していきます。
数百円~数千円レベルならまだしも、数万円~数十万円という予算で作ることが多い自作PC。失敗パターンを覚えておかないと、さらに予算が必要になるかもしれません。さらに、効率よく作ることができない場合もあります。
- 自作PC初心者が陥りがちな12の失敗パターン
- 失敗しないためのポイント8つ
失敗パターンと回避するためのポイントが分かるので、無駄に予算を使わず時短で理想の自作PCが作れるようになります。気になる人は、ぜひ読み進めてみてください。
自作PC初心者が知っておくべき12の失敗パターン
自作PC初心者にありがちな失敗パターンは、以下のとおりです。
- 格安パーツばかりで粗悪な自作PCを作る
- 中古品ばかりを購入して故障率がアップする
- パーツを落としたり扱いをミスって破損&故障させる
- マザーボードと他パーツの相性が合わない
- コネクタ数を考えずに安い電源を購入する
- 電源の容量不足でPCが動かない
- 各パーツの配線を適切に接続していない
- 静電気防止対策をせずパーツが故障する
- 後からパーツを追加したらケースに収まりきらない
- 作る時に鋭利なパーツで怪我をする
- OSやBIOSの設定に手間取る
- 作ることやパーツ集め自体が目的になって散財する
それぞれ解説していきます。
格安パーツばかりで粗悪な自作PCを作る
予算不足で失敗するパターン
予算のない初心者は、性能よりも「安く作りたい」という気持ちが大きいかもですね。確かに格安のパーツで「とりあえず作ってみたい」という人は問題ありません。
ですが、格安のパーツは「安いなりの理由」があり、初期不良率も上がる可能性があります。信頼性・耐久性などで不安が残るでしょう。その結果、組み立てた後の目的が果たせない「粗悪な自作PC」が完成し、結局は粗大ごみになってしまうかもしれません。
中古品ばかりを購入して故障率がアップする
予算不足で失敗するパターン
中古品の中には動作不良のものや、性能が本来のように引き出せない場合があります。耐久性にも不安があるため、中古品の特性やリスクを理解しないまま使うと故障率がアップしがちです。
ある程度の経験と知識があり、中古品の特性やリスクを理解している人が活用することでコスパの良い自作PCを作れると思います。ただ、初心者が扱うには先程の不安や保証期間の問題もあるため、失敗する可能性が高くなります。
マザーボードと他パーツの相性が合わない
経験・知識不足で失敗するパターン
パーツには「相性」があります。これを知らずに好みのパーツばかりで構成してしまうと、せっかく作っても認識せず動かないかもしれません。よくあるのが「マザーボード」と「CPUやメモリ」などの相性です。マザーボードのメーカーが推奨するパーツではない場合、正しく設置できなかったり認識しないことがあります。さらに、価格が安い商品は「返品」できない可能性があるので怖いです。
基本的に対応CPUやメモリは、各社マザーボードメーカーのサイトにリストが公開されている場合が多いので、不安であれば確認してみましょう。
接続数を考えずに電源を購入する
経験・知識不足で失敗するパターン
接続予定のパーツを考慮しないと、接続数が足りずに接続できない可能性があります。例えば、HDDやSSDを複数接続するならSATAコネクタ数(ストレージ用のコネクタ)を考えて購入しないと、再購入する羽目になります。また、ケースファンの数を多くつけようとすれば、ファン用のハブを追加する必要が出てきます。
特に安い電源やマザーボードは接続端子が少ないものがあるため、よく調べずに購入すると後悔します。事前に自作PCの「どのパーツを、どれくらい使用するのか」を明確にしておかないと、さらに予算が増えてしまうでしょう。
電源の容量不足でPCが動かない
経験・知識不足で失敗するパターン
電源は各パーツを動かすだけの「容量」が必要です。これらはパーツによって変化するため、事前に容量計算をしておかないと起動しなかったり、途中でシャットダウンするなどのトラブルが発生します。PCが起動しなければ作業やゲームができません。
予期せぬ場面でのシャットダウンや再起動だと、状況次第ではデータやBIOSが消えるなどの大問題になります。特に、チームで作業などをしている場合は、他の人にも迷惑が掛かってしまいます。
各パーツの配線を適切に接続していない
経験・知識不足で失敗するパターン
各パーツを正しくケーブルで接続することで起動しますが、これらの接続が不十分だと動かなかったり故障することがあります。特に初心者の場合は、気付かないまま故障だと勘違いしてしまい、無駄にパーツを買い足して予算が増えることも。
ただ、基本的には間違った端子にケーブルは基本的に挿せない仕様になっているので、「ここは違うな」と気付くはずです。ですが、無理矢理だと挿さってしまうことがあるため、それが原因で故障してしまうこともあります。
パーツを正しく取り付けていない
経験・知識不足で失敗するパターン
各パーツには正しい取り付け方があり、よく理解して取り付けないとトラブルの原因になります。PCが起動しなかったり、排熱がうまくいかなかったりと故障や性能低下につながるでしょう。
正しく取り付けていないことで故障や性能低下になれば、新たなパーツを購入しなければいけない状態になってしまいます。使えたパーツの残骸だけが残り、無駄な出費が増えてしまう可能性大です。
静電気防止対策をせずマザーボードなどが故障する
経験・知識不足で失敗するパターン
自作PCは精密機器の塊(マザーボード・CPU・メモリなど)であり、静電気を帯びたままパーツに触れてしまうと、故障の原因になります。
特に静電気は、何気ない行動により気付かないうちに帯びていることが多く、しかも気付きづらいです。何より、こうした原因で故障しても保証の対象外になることが多く、出費がかさんでしまうこともあります。
パーツを落としたり扱いを誤って故障の原因を作る
経験不足で失敗するパターン
自作PCの経験がない状態では、各パーツの扱いにも不慣れです。CPUやCPUソケットのピンを折ってしまったり、ファンの向きを間違えたり(排熱ができない)、CPUクーラーのフィルムを剥がし忘れたりと様々あります。
慣れている人であれば直せるパーツも、初心者では修復が難しいでしょう。さらに、取り付けを間違えた状態で気付かずに使用し続けていると、故障の原因になってしまいます。
後からパーツを追加したらケースに収まりきらない
経験・知識不足で失敗するパターン
自作PCは自由度が高いだけに、後々のことも考えて構成を考えたり、パーツ購入しないと費用や手間が増えます。特に初心者は「目先のことでいっぱいいっぱい」になりがちです。
ありがちなのは「GPUをアップグレードした時、ケースに収まりきらない」場合です。その結果、各パーツを組み直したり、ケースを合うものに買い直す費用が発生します。
作る時に鋭利なパーツで怪我をする
経験・知識不足で失敗するパターン
「マザーボードのバックパネル」「CPUクーラーのヒートシンク」「ケースの角」など、自作PCのパーツには鋭利な金属部分があります。取り付けに慣れていない初心者、何台か作っている人でも怪我をすることがあります。
怪我をすれば当然のごとく血が出ますし、状況次第では深い傷になる可能性があります。こうしたパーツの扱いばかりは、実際に自作PCを作る中で慣れるしかありません。
OSやBIOSの設定に手間取る
経験・知識不足で失敗するパターン
自作PCを組み立てて、いざ起動させようとしてもOSが立ち上がらない場合があります。この場合は、BIOSの起動順位の設定なども考えられますが、「OS自体のドライバーが古くてインストールできない」といったパターンもあります。
OSやBIOSの設定は、PCを触ったことがある人でも分からない場合があり、初心者にはハードルが高いです。ネットで検索すれば、ある程度の解決方法は分かるものの、手順や専門用語など難しく解決までに時間が必要かもしれません。
故障箇所を間違えて同じパーツが増える
経験・知識不足で失敗するパターン
実は故障していないのに、故障していると勘違いして同じパーツを新しく購入してしまう場合も考えられます。「コネクタの接続がうまくされていなかっただけ」「実は別のパーツが故障していた」など、経験や知識不足の初心者には可能性のある失敗です。
こうなると費用がかさむだけではなく、無駄に故障していないパーツが増えてしまいます。返品できればいいのですが、できない場合はヤフオクなどで売れますが、確実に購入価格よりは下がることは言うまでもありません。
作ることやパーツ集め自体が目的になって散財する
自制心不足で失敗するパターン
本来の目的「ゲームをサクサクしたい」「動画編集を快適に作業したい」などを逸脱し、作ることやパーツ集めが目的になると散財する可能性があります。予算をキッチリ決めて、自制心を持って作れる人なら問題ないです。
ただし、世の中には「クレジットカード」という後払いできる魔法のカードがあります。分割という魔法も使えます。手元に予算がなくても買えてしまうため、自制心や目的意識を持っておかないと散財してしまうかもしれません。
どうも、現在進行系で散財している管理人、たっくです(満面の笑み)
自作PC初心者が失敗しないためのポイント8つ
自作PCが初心者が失敗を避けるためのポイントは、以下のとおりです。
- 目的を明確にする
- パーツの知識を学んで目的に合った選定する
- PCの基本的な仕組みを学ぶ
- パーツごとの相性を知る
- パーツを丁寧に扱う
- BIOSやOSの正しい設定方法を覚える
- 各パーツの取付状況を確認する
- 経験者や専門家に意見を求める
それぞれ解説していきます。
目的を明確にする
自作PCを「作る目的を明確に」しましょう。目的次第で構成や予算などが変化するからです。一般的な目的とスペックは下記のとおりです。
- 予算を抑えて自作PCを作りたい→ロースペック
- WEBサーフィンや動画視聴がしたい→ロースペック
- 仕事やテレワークで使いたい→ミドルスペック
- 画像や動画編集がしたい→ハイスペック
- ゲームをバリバリやりたい→ハイスペック
自身の目的に合わせた構成を考えてパーツ購入することで、時間や予算を無駄にせずコスパの良い自作PCを作ることができます。
パーツの知識を学んで目的に合った選定する
目的が定まったら「各パーツの知識を学び目的に合う選定」をしましょう。合うパーツを選定しないと、目的を果たせない可能性があります。
バリバリ動画編集がしたい
↓
目的に合わない低スペックなパーツで作る
↓
まともに動画編集ができずストレスMAX
バリバリ動画編集がしたい
↓
目的に合うスペックのパーツで作る
↓
サクサクな動画編集ができる
目的をストレスなく果たすためには、各パーツの知識と目的に合った選定がコツです。
自作PCの基本的な仕組みを学ぶ
自作PCの「構造・パーツ・組み立て方を事前に学ぶ」のが大切です。全く知識がなければ、自作PCを作ることができません。学び方は本やサイトなど様々ですが、個人的にオススメの学び方は自作PC関連のYouTube動画です。
動画なら実際のパーツや組み立て方などを見ながら、分かりやすく学ぶことができます。検索で「自作PC 初心者」や「自作PC 組み立て方」などで探せば、分かりやすい動画が出てきます。
僕はASCIIさんの「ジサトラ」が大好きです!
こんな感じで自作PCの基本的な仕組みを学べば、失敗を減らして効率よく作ることができます。
パーツごとの相性を知る
パーツには「相性」があります。相性を理解しないまま作っても「起動しない・本来の性能を発揮できない」などの問題が発生します。相性問題は初心者のみならず中級者でも悩みどころで、各パーツと組み合わせは無数に存在するからです。
さらに、合う合わないは推奨品以外のパーツであれば「実際に作ってみるまでは分からない」のが現状。初心者は各パーツのメーカー推奨品を購入するのがベストです。
電源容量計算をする
各パーツを動かすための「電源容量計算」をしましょう。電源容量を計算してパーツを購入しないと起動しなかったり、途中で再起動やシャットダウンする可能性があります。
容量は各パーツの詳細を確認すれば分かりますが、購入する電源は余裕を持った容量のものがオススメです。
パーツを丁寧に扱う
自作PCを組み立てる時は「パーツを丁寧に扱う」ことを心がけてください。「パーツの破損による故障・組み立てる時に怪我をする・買い直す」などの状況になりかねません。
パーツの破損で買い直すのも予算が増えてしまい痛いですが、丁寧に扱わないことで怪我をするのも痛いです。お財布や体に優しくなるよう正しく丁寧なパーツの取り扱いをしましょう。
各パーツの取り付け状況を確認する
自作PCが完成したら、各パーツが正しく取り付けられているかを確認しましょう。しっかりと確認しないと、故障の原因になったり、PCが起動しないなどのトラブルに発展することもあります。
- 各パーツは正しく取り付けられているか
- ケーブルは正しく接続されているか
特に初心者は、苦労した分「早く起動させたい」という思いから、パーツが正しく取り付けられているかの確認が疎かになってしまうかもしれません。すんなり起動させて故障などのトラブルを抱えずに済むよう、組んだ後は念入りに各パーツの取り付け状況を確認してください。
BIOSやOSの正しい設定方法を理解する
自作PCを組んだら「OSやBIOSの正しい設定を理解」しておきましょう。これらを理解していないと、うまく起動しない可能性があります。
BIOSは自作PCを組んだ後に起動させると表示される画面で、BIOSが表示されないとOSのインストールができません。OSはドライバが古いと、うまくインストールできないことがあります。初心者にはハードルが高い部分ですが、起動させるための正しい設定方法を理解しておいてください。
経験者や専門家に意見を求める
ネットで調べても分からない時は、経験者や専門家に相談してみよう。初心者が経験や知識もない状態で、あれこれ考えていても時間だけが過ぎていきます。解決しない場合は、Yahoo!知恵袋やTwitterなどで質問することをオススメします。
さらに、自宅近くにPCパーツショップがあれば、詳しい店員さんがいるはずなので電話や直に相談してみましょう。近くにない場合は、ネットショップで購入することになりますが、お問い合わせなどから「購入前の相談」が可能かどうかを確認してみるといいでしょう。
自作PCの失敗に気を付けて楽しく作ろう
今回のまとめは以下のとおりです。
- 格安パーツばかりで粗悪な自作PCを作る
- 中古品ばかりを購入して故障率がアップする
- パーツを落としたり扱いをミスって破損&故障させる
- マザーボードと他パーツの相性が合わない
- コネクタ数を考えずに安い電源を購入する
- 電源の容量不足でPCが動かない
- 各パーツの配線を適切に接続していない
- 静電気防止対策をせずメモリが故障する
- 後からパーツを追加したらケースに収まりきらない
- 作る時に鋭利なパーツで怪我をする
- OSやBIOSの設定に手間取る
- 作ることやパーツ集め自体が目的になって散財する
- 目的を明確にする
- パーツの知識を学んで目的に合った選定する
- PCの基本的な仕組みを学ぶ
- パーツごとの相性を知る
- パーツを丁寧に扱う
- BIOSやOSの正しい設定方法を覚える
- 各パーツの取付状況を確認する
- 経験者や専門家に意見を求める
自作PCは様々なパーツの組み合わせで完成します。各パーツを適切に組み合わせないと、思い通りの性能を発揮しなかったり、PC自体の寿命を縮めてしまうことにもなりかねません。さらに、余計な費用や怪我のリスクが発生する可能性まであります。ですから、事前に自作PCの基本的な部分を学びつつ、今回の失敗やポイントを意識して組んでみましょう。
初自作PCの成功を祈っています!
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