もんじゅ(高速増殖炉)事故から廃止決定。どうなる日本の電力?

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こんにちはTacです^^

9月12日、高速増殖炉もんじゅが廃炉になる可能性が出てきた。

これまでの流れを整理しもんじゅについて考えてみた。


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高速増殖炉もんじゅ廃炉までの可能性

「高速増殖炉もんじゅ」とは

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まず高速増殖炉(FBR:Fast Breeder Reactor)は、発電しながら消費した以上の燃料を生成できる原子炉です。

高速増殖炉の炉心の周辺は劣化ウランなどで囲み、この劣化ウラン中のウラン 238がプルトニウム239に変わり燃料となります。

高速増殖炉は、高速中性子をそのまま利用するもので減速材は使用しません。

簡単に言うと、繰り返し燃料を生成するような仕組み。

「もんじゅ」とはそのような仕組みを持った日本(福井)に存在する唯一の施設。

問題は①核爆弾の材料となること②管理が大変であること③②と関連するが費用がかかること。

基本的な課題は原子炉と変わらないが、原子炉より扱いが難しいところが大きく違うところである。

ここまでの流れ

  • 1967年(昭和42年)10月2日:動力炉・核燃料開発事業団(動燃)設立
  • 1968年(昭和43年)9月26日:高速増殖炉の実験炉「常陽」の次の段階として、原型炉の予備設計開始
  • 1970年(昭和45年)4月:建設候補地に、福井県敦賀市白木を選定。立地自治体の敦賀市の了承、福井県の内諾。地質等調査開始
  • 1975年(昭和50年)9月17日:原子力委員会によるチェックアンドレビュー開始
  • 1976年(昭和51年)2月20日:福井県および敦賀市と安全協定を締結
  • 1978年(昭和53年):環境審査開始
  • 1980年(昭和55年)
    • 安全審査開始
    • 4月1日:原子炉産業4社(東芝、日立製作所、富士電機システムズ、三菱重工業)が出資して高速炉エンジニアリングを資本金3億円で設立
  • 1983年(昭和58年)1月25日:建設準備工事着手
  • 1985年(昭和60年):本体工事着工
  • 1990年(平成2年)7月20日:動燃アトムプラザ開館
  • 1991年(平成3年)
    • 3月22日:ナトリウム現地受入れ(国内輸送)開始
    • 5月18日:機器据付け完了式典・試運転開始
  • 1992年(平成4年)12月:性能試験開始
  • 1994年(平成6年)4月5日:10時01分臨界達成
  • 1995年(平成7年)
    • 8月29日:発電開始
    • 12月8日:ナトリウム漏洩事故発生
  • 1998年(平成10年)10月1日:動燃解体 – 核燃料サイクル開発機構発足
  • 2005年(平成17年)
    • 3月3日:ナトリウム漏洩対策の準備工事を開始
    • 9月1日:ナトリウム漏洩対策の本体工事着手
    • 10月1日:独立行政法人日本原子力研究開発機構発足
  • 2007年(平成19年)
    • 5月23日:本体工事終了
    • 8月31日:運転再開に向けての原子炉の確認試験開始
  • 2008年(平成20年)
    • 5月15日:新燃料(初装荷燃料)の1回目の輸送
    • 7月18日:新燃料(初装荷燃料)の2回目の輸送
  • 2010年(平成22年)
    • 5月6日:10時36分運転再開
    • 5月6日・7日:放射性ガスの検知器が誤作動
    • 5月8日:10時36分臨界確認。試験として約1時間後、19本の制御棒のうち2本を挿入し未臨界とした。
    • 8月26日:原子炉容器内に筒型の炉内中継装置(重さ3.3トン)が落下。長期の運転休止となる(炉内中継装置の引き抜きは2011年6月24日に完了)。
    • 12月28日:非常用ディーゼル発電機(発電出力:4250Kw)3台のうち1台(C号機)の故障が判明
  • 2011年(平成23年)
    • 3月23日:東京電力福島第一原子力発電所の事故を受け、福井県はもんじゅの安全性確保について、文部科学省に申し入れをした。
    • 4月5日:福島第一原子力発電所の事故を受け、全電源喪失時対応訓練を実施した(なお、4月26日の共同通信の報道によると、4月現在の装備では、もんじゅを含めた多くの原子炉で電源車では十分な冷却が不可能とされた。日本原子力研究開発機構や各電力会社では電源車の追加配備を計画している)。
    • 4月20日:経済産業省からの緊急安全対策の指示を受けて、日本原子力研究開発機構はもんじゅに電源車の配置、緊急時の使用済燃料貯蔵槽の冷却確保などの安全対策を施し、またすべての電源喪失を想定した訓練を行ったなどとする報告書を経済産業大臣に提出した。
  • 2012年(平成24年)11月、保安規定に基づく機器の点検漏れが9679個あったと原子力規制委員会が公表。
  • 2013年(平成25年)
    • 2~3月:原子力規制委員会の立ち入り・保安検査により、非常用発電機などの重要機器で13の点検漏れ、虚偽報告が発覚
    • 5月29日:原子力規制委員会は日本原子力研究開発機構に対し、原子炉等規制法に基づき、再発防止に向けた安全管理体制の再構築ができるまでもんじゅの無期限の運転禁止を命じた。
  • 2015年(平成27年)
    • 2月:運転禁止の命令解除に向けた報告書に誤りが見つかり未点検機器の数が約400点増え6891点に増加した。日本原子力研究開発機構が改善を指示した21項目のうち、13項目の改善がいまだに確認されていないとの検査結果を原子力規制委員会は公表した。
    • 11月:原子力規制委員会は、日本原子力研究開発機構に運転を任せるのは不適当だとして、日本原子力研究開発機構に代わる運営主体を明示するよう文部科学大臣に勧告した。
  • 2015年(平成28年)9月12日:再稼働には数千億円の追加支出が必要なことから、政府が廃炉も視野に検討を始めた。

今後について

廃炉の可能性がかなり高い。

文科省が抵抗することが予想されるが3.11の件からも世論の影響を受けざるをえないと想定される。

最大:廃炉、最小:運転停止が妥当であろう。

ただ、将来的に原子炉も含め必要となる技術であるのは間違いない。

なので原子炉の安全性の確保も含め実用化に至るのに十分な技術力を日本のみならず世界規模で獲得する必要がある。

一言で言うと、核エネルギーの活用は人類にとって身にあまる代物だと言えるだろう。

将来の人類のためにも焦らず安全な発展の道をたどってほしいことを願う。

追記:

12月21日午後ついに正式に廃止決定!!



引用:産経ニュース

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